薬剤師の場合、転職することで待遇がかなり上がることも多いのでついつい張り切ってしまいがちです。転職がうまくいくコツとしては、あまり高望みをしすぎず総合的に決めることです。たとえば「とにかく年収を上げたい」とそればかりに捕われていると、他の条件が疎かになってしまいます。
結果として年収は上がったけど残業がきついとか、自宅から遠くて通いにくい、などのデメリットが負担になることもあります。「絶対に残業をしたくない」などと決めてしまうと、残業はないものの年収が下がったり、やりがいを感じられなくなったりすることもあるでしょう。
今までの職場で足りなかったものばかりに目をやるのではなく、「年収はいまいちだったがやりがいがあった」「残業がつらかったが待遇が良かった」などと良かった点も参考にして次の職場を探しましょう。
薬剤師は専門的な職業だということもあり、大手の企業だと最初にしっかり研修してくれるところが多いです。しかし研修対象は新卒のみの場合もあるので、転職するならそのあたりを調べておくのがコツです。もしくは新卒のうちに最初に大手の企業に就職し、研修を受けて業務を覚えてから中小企業へ転職する、というパターンも多いです。
薬剤師にもいろいろな働き方がありますが、同じような業種なら最初に受けた研修であらかたのことが習得できているはずです。もし新しい業種を希望するなら、慣れるまでの期間少々たいへんかもしれません。中途採用であっても研修があるところを選ぶなり、新人教育に対して余裕のあるところを選ぶなり工夫が必要です。
不慣れな仕事の上にまわりが忙しすぎて誰もフォローしてくれず、業務が負担になるようでは自分にとっても企業にとってもよくありません。